<<ちょこっと役に立つ会計3>>
こんにちは、経理部の田尻です。
立秋とは名ばかりの猛暑が続きますね。
先週は10日ほど夏休みをいただきました、ありがたいです。
今月は経理部ブログが2回更新されますのでお楽しみください!
さて、今回でちょこっと会計シリーズも最後になります。
ラストを飾るのは「キャッシュフロー計算書」です!
参考資料:会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
(著)大手町のランダムウォーカー
「キャッシュフロー計算書」とは文字通りキャッシュ(お金)のフロー(流れ)のことを言います。
お金(現金)の流れを知ることはなぜ必要なのでしょうか?
実は前回学んだ損益計算書には欠点があるのです!
今回はその一例を紹介します。
例えばモノを売って売上がたったとしましょう。
この時にその場で現金を受け取れればいいのですが、そうともいかない場合があるのです。
1ヵ月分の売上をまとめて受け取る場合や、
クレジットカードや電子決済など代理店を通してお金が支払われる場合などがそれにあたります。
実際モノを提供した日とお金を受け取る日がずれてしまうのです。
(会計ではこのズレを売掛金やという科目で処理します。)
このように帳簿(損益計算書)上は収益や費用はある!が実際にはキャッシュが入ってきていない!
(または先にキャッシュを支払っている)という状況はよくあることです。
これらお金の流れのズレを把握するためにキャッシュフロー計算書が必要となります。
キャッシュフローをもう少し細かく見ていくと、
・営業活動によるキャッシュフロー
・投資活動によるキャッシュフロー
・財務活動によるキャッシュフロー
これら3つに分けてみることができます。
お金の流れを見ていくことで
黒字倒産*しそうな会社がわかったり、きちんとキャッシュが手元に残っているのかがわかったりします。
*帳簿上では利益が出ているにも関わらず手元の資金(キャッシュ)が不足し倒産してしまうこと
以上でちょこっと会計シリーズは終わりになります!
計3回に渡って財務諸表について学んできましたが、
勉強会を通して1番学びになったのはどの値も複数年で見ていくということです。
今までは決算書を見るたび「今年の業績はどうだったかな~」という視点で見ていましたが
これからは去年と比べて、5年前から見てどう変化したのかを見ていきたいと思います。
長いことお付き合いいただきありがとうございました。