<<手形取引の歴史を紐解く>>

こんにちは、経理部の川口です。
経理部ブログ、8月に2回更新予定でしたが、あっという間に9月に…。
9月こそ2回更新させていただく予定ですので、どうぞお楽しみに!
さて、8月も終わり9月に入るといよいよ夏の終わり、秋を感じます。
(暑さはなかなか収まりませんね…)
みなさま、夏は満喫されましたでしょうか?
私は海にお祭りに花火大会に、夏を満喫しきりました!
今回の経理部ブログは手形取引の歴史を紐解いていこうと思います。
日本における手形取引の起源は江戸時代に遡ります。
「天下の台所」と呼ばれた大坂(現在の大阪)を中心に手形で決済する習慣ができあがっていったそうです。
その頃の日本経済の基盤は「米」。お金より米の流通によって経済が回っていた時代。
「天下の台所」大坂では、国内の約4割の米の取引が行われていました。
取扱量が膨大になった大坂の米市場では、現物の米俵でやり取りするのはとても大変です。
そこで商人たちは「米切手」を発行することにしました。
この米切手、「○○さんの米を10月1日に35匁で買う」といった引換券のようなものだったとか。
その後1711年から1736年の間「米手形」と称され、利便性から、手形で売買する市場が発展していったそうです。
(※諸説あります。)
手形取引の歴史、いかがでしたでしょうか?
さて、ここで一つ、経理部よりお得意先様へお知らせをさせていただきます。
7月末にお得意先様宛てに[「でんさい」利用のお願い]を請求書と一緒に同封させていただきました。
ありがたいことにでんさいへの切り替えの申し込みが少しずつ出てきています。(ありがとうございます。)
でんさいとは、電子記録債権といい現在の紙の「約束手形」に代わる新しい決済方法です。
現在の紙の手形は2026年を目処に利用廃止の方針が経済産業省から出されています。
2024年9月5日の日本経済新聞では、紙の手形の利用廃止に向けた動きを見せる記事が掲載されました。
以下、一部を抜粋してご紹介いたします。
「大手行、手形・小切手の発行終了へ 三井住友は25年9月」
『三井住友銀行は5日、25年9月に既存の顧客向けの手形・小切手帳の発行を終了する方針を公表した。既に新規の当座預金口座の開設者への発行は停止しており、26年9月末を手形、小切手の決済期限とする。同年10月以降は手形、小切手を使った決済ができなくなる。』(引用:2024年9月5日 日本経済新聞より)
三井住友銀行を筆頭に、他のメガバンクも終了予定とのこと。
そのため経理部からも紙の手形からでんさいへの切り替えのお願いをさせていただいた次第です。
\過去の経理部ブログで「でんさい」を取り上げております!詳しくはこちら/
切り替えにつきましてご不明なことがございましたら、弊社経理部までお問い合わせください。
お問い合わせ先
野口興産株式会社 経理部
Tel:03-3994-6302